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「日本語おばけ」にとりつかれない!を学んだ、「家族で実践ーマルチリンガル子育て入門」

日本語

こんにちは

(ちょっと変な顔の私で嫌ですが。。ばはははははは)

セミナー中

 

 

皆さまお久しぶりです。

先週、6月18日日曜日にライブオンラインセミナーの「家族で実践ーマルチリンガル子育て入門」が、世界11か国以上からのご参加者約30名をお迎えして開催し、大盛況のうちに終了することができました。

 

ご参加くださった皆様、快くセミナーの講師を引き受けてくださった先生方、皆さま本当にどうもありがとうございました。

オーガナイザーの私の手際の悪さから、開始時間が遅れてしまい、ご迷惑をおかけしてしまいまして、申し訳ございませんでした。次回セミナーではこういったたくさんの反省点を改善して臨みたいと思っておりますので、またどうぞよろしくお願いいたします。

 

今日は、セミナーの内容を少しおはなしして、皆さまのご感想を載せたいと思います!!

 

さて、セミナーは、米良先生の「マルチリンガル子育て」について、とても大事な点「家族の理解」についてのお話から始まりました。

 

事前にお配りしていたアイデアスケールのワークシートを使い、

(1)子どもに日本語を教えること (2)子どもを補習校や日本語教室に通わせること

など、いくつああるアイデアの大事さを-10から10までの数値で表していくのです。

 

そして、自分のパートナー(夫や、妻、ボーイフレンドやガールフレンド)にもやってもらい、そこで、妥協点を見つけていく作業を説明していただきました。

 

例えば、

 

私も私の主人も「子供に日本語を学んでほしい」という気持ちが同じくらい高かったとします。

でも、その学ぶ方法が

 

「わたしは子供を補習校に行かせたい」が数値5だったとし

そして、主人が

「ぼくは土曜日のその時間は、子供に別のことをどうしてもしてほしい」と数値10だったとします。

 

この場合、二人とも「子供に日本語を学ばせることは大事」だということがわかっているので、この部分は合意できています。

そこで、

「それならば、土曜日補習校に行かない代わりに、毎年日本にいくか、日本の学習プリントを毎日やらせることには反対しないでほしい」

 

と、数値化して、それを天秤にかけ、譲歩条件を出してまとめていくというのです。

 

上記の件は、まさに米良先生がやってきたものだそうですが、ほかにも適用できますね。

 

ご主人が、「日本語教育は必要ない」と思っているご家族もいるかもしれませんし、

色々なケースがあります。

先生が配ってくださったワークシートの中には、

「自己満足ではなく、きちんと家族全員の幸せや満足を考えて行動していますか?」

という項目もありました。

「日本語教育は必要ない」と思っているご家族 をお持ちの方はこういったことを話したらいいですね。

そういったことを言われたりすると、ただでさえ、異国の地で必死に頑張っているものにとってみれば、きいいっとしてぷりぷりおこってしまいますが(わたし)、自分自身もこのことを考えつつご主人(奥様)とお話になればよい妥協点が見つかるだろうなと思いました。

 

米良先生のワークショップが終わった後は、山本先生によって、

 

1.「Can-do思考」と「オンリーワン」で伸ばそう。

2.「日本語お化け」にとりつかれないこと。

3、子供は「主役」大人は「裏方」環境作り

 

というお話をしていただきましたが、どれも内容が濃く、考えさせられるものばかりでした。

 

特にですね、

 

「日本語お化けにとりつかれないこと」というお話は、あああーそうそう!!とうなってしまいましたよ。

 

 

山本先生もおっしゃっていましたが、

海外に住んでいると、日本にいる日本人よりも、日本人っぽくなってしまうことがあります。

つまり、山本先生のお言葉を借りますと、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本語・日本文化を純粋化・固定化

マジョリティの文化に囲まれる→  プレッシャーや孤独 + 郷愁

「日本国内よりも日本的」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

といった理由で、日本にいたときは、お茶や着物に興味がわかなかったのに、わいてしまう。。とか。(まあ、これは私が年を取ったからわいてきたのかもしれませんが。。)

伊達巻も握れなかったのに、「日本人だからできるでしょ」というプレッシャーの中で作り続けているうちに、作れるようになってしまうとか、(爆)

あまり、私の例はいい例じゃありませんね。。すみません。

 

山本先生が挙げたご自分の例としては、七夕は日本にいたときは興味がなかったのに、オランダに来てから俄然張り切って七夕の用意をしてしまう。。といったものでした。これを読んでくれている皆様もこのような経験があるのではないでしょうか??うふふ。

 

まあ、とにかく、「日本」「日本」になってしまい、日本文化に縛られてしまわないようにするということです。

 

子供には日本語を話すことや、日本文化を知ってほしいと思いながら、親の自分が現地の言葉を全く学ばず、住んでいるところの文化を知らないというのは、子供にしめしがつきませんよね。。子供は大人の背中を見て育つといいますから。

 

それなので、子供さんたちに「日本語」の勉強をさせる前に、自分自身を振り返って、自分は今住んでいるところでそこの文化や歴史、言語を学ぶ努力をしているか?ということを考えてみることです。

 

人は鏡といいますが、子供と親もそうなのでしょうかね。。

 

親が、居住地で近所付き合いやお友達作りにはげみ、そこで溶け込む努力をしていれば、子供たちも親に「日本のこともちょっとは勉強してね」と言われたときに頑張れるということですね。

 

私自身の子育てで言えば、私が溶け込みすぎたのか、子供たちはおもいっきり「英国人⁺ウェールズ人」になり、言語の面でいうと、思ったことはなんでも理論的に英語で言える英語脳になり自信満々、(時にはありすぎくらいになりました。 😆 、)日本語はあまり話せませんが、文化的な面からいえば、小さいころから知らず知らずに身に着けているので、まったくの外国人や、日本語が話せる外国人よりも日本文化になじみがあり理解しているようです。

 

また、山本先生のおはなしでは、「多重知能」のおはなしが出てきました。

 

人間には、8つの多重知能があり、言語知能、論理数学的知能 、空間知能、音楽的知能 、身体感覚知能、対人的知能 、内省的知能、博物学的知能 があるそうです。

どの知能が高いかは、その人個人によって違い、この知能は「人間の生きる力」のベースになるものだそうです。

つまり、「日本語があまり得意でない」と思っているお子さんに、お子さんの得意分野をほめたり、それを日本語で説明してもらったり、得意なことをのばすことで、「自分はこれができる」という自信を持たせ、日本語を話せることがすべてじゃないことを理解し、さらに、「日本語ができたらこんなこともできる」と感じさせることができると、子供は自分の得意でないことにも挑戦して能力を伸ばすことができるようになるということです。

このことは、言語だけでなく、子供を育てている親御さんは、知っておいた方がいい事実だと思います。

 

 

私にとって、このセミナーで勇気づけられてことは、

 

「脱、完璧主義」で、CAN DO 思考で考える、、ということです。

 

”バイリンガル、マルチリンガル= 二言語、複数の言語を同じように 完璧に使いこなせる人”

 

と言われていますが、

 

「読む」「書く」「聞く」「話す」を すべての言語で 「同レベル」「完璧に」 モノリンガルと同様に使いこなせるバイリンガル、マルチリンガルほぼ存在しない。。。

つまり、、、、神話です。((Cummins 2014))

 

とトロント大学のカミングス教授の言葉を紹介していただき、

 

日本語=家庭内で話す

フランス語=学習のための言語

英語=仕事の言語
つまり、(使い分けている=同じである必要なし)

と、例を挙げて説明をしてくれました。

 

 

だから、

 

 

「ちょっとしか話せない」ではなく、「これだけ話せる」という風に、CANDO思考にして子育てするのがいいのではないか?とおっしゃってくれたことです。

 

 

「英語は話せるけど、日本語が話せない」ではなく

「英語が話せるし、日本語も少し話せる」という風に考えてあげると親も楽だし、子供も楽しく日本語を学ぶことができますね。

 

海外で子育て、、というと、自動的に「バイリンガル」と思い浮かべ、そうでないと、

「????」

 

思われがちですが、結局、「完璧」なぞないし、言葉はいくつも話せた方がいいのかもしれないけれども、

「それがすべて」ではないということを親がきっちりと認識して、自信たっぷりの元気な心優しい人間に育てることが大切で、一つの言語で自信をつければ、語学は子供たちが大きくなって本気で勉強したくなった時に始めても遅くないんだ。ということでした。

 

他にも、先生方おすすめの本や、ウェブサイト、お子様が伸び悩み、やる気をなくした時の対処の仕方、、本当に盛沢山のおはなしをしていただきました。

 

最後には、たくさんの方からの質問に受け答えしていただきました。

 

ここで少し、参加者さまのご感想を載せますね。

 

■インターネットの双方向のセミナーで、素晴らしいインフラに驚きました。内容も普段疑問に思っていた事が次々とクリアになり、目から鱗の連続でした。気付かないうちに日本語おばけになっていたことが分かり、子育て以前に自分を見つめ直すいい機会になりました。ありがとうございました。

 

とても内容の濃いセミナーでとても参考になりました。特にハワード・ガードナー氏の8つの知能についてのお話がよかったです。また、誰のために日本語を学習させるのかという点では、「最終的には子供の幸福を求める」というところを指摘されて本当にその通りだと思いました。次回のセミナーも楽しみにしています。

 

複数の日本語話者と関わることの重要性、CEFRの概念など新しい情報を知ることができ、有意義だった。予め各自で講義動画にアクセスし、受講後に顔を合わせて質疑応答すればもっと時間を有効に使えるだろう。親の言語選択、継承語コミュニティづくり、大きい子供の帰国や留学など、各自持ち寄った課題が広すぎたので、事前に大体の聞き取りをし、30分ごとに話題を区切って参加者同士の意見交換をするのはどうか。今回は、初回のアクションとしては大変よかった。ありがとうございました。

 

 

日々こどもと接する中で、漠然とした不安感を持っていたので、こうした企画を通じて学ぶことで考え方の方向性が整理でき、大変参考になりました。多言語で子育てしている方々と一緒に受講できたこと、そして多言語で育っている子どもたちを実際に教えてこられた先生のお話が聞けたことはとてもよかったです。勇気というか、やる気のようなものが湧いてきて、受講した後は子どもたちが(いつもより増して)かわいく健気に思えました。企画をしてくださったホール典子様、講義してくださった先生方ありがとうございました!次回もぜひ受講したいと思います。

 

自宅にてセミナーを受講することが出来て大変助かりました。ZOOMでの参加が上手くいくか心配でしたが、事前に時間を作ってくださり丁寧に教えていただけたので、無事参加出来ました。どうもありがとうございました。講義の内容がよくまとまっていて話が聞きやすかったです。「日本語おばけ」に取りつかれないという話は共感を持って聞けました。また質疑応答時の先生方の受け答えも勉強になりました。セミナー後に復習に使えるパワーポイントの資料を頂けて幸いです。ご配慮どうもありがとうございました。第2回目のセミナーが開催されるのを楽しみにしています。

 

 

ズームの使い方としては、話をする人以外は、マイクをミュートにしないとタイプ音や雑音が入ってしまうことがありましたが、皆さんがミュートにするときちんと聞こえ集中できました。セミナーの内容はとても興味深く、ためになりました。今後もさらに色々とお話を伺いたいと思いました。海外の田舎に住んでいても、インターネット経由でこのようなとても有益なセミナーに参加でき、アドバイスを日本語で伺うことができ、励みになりましたし、嬉しかったです。また、一人で悩まないでくださいという先生のお言葉がとても嬉しかったです。先生方、ホール典子さんどうもありがとうございました。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

 

 *研究者、教育者、保護者3方面からのお話を同時に聞く機会がないのでとても勉強になりました。 *先生方が現在同時進行で行なっている研究と実践から出たアドバイスですので 「今この時」をサバイバルしている私たちにとって一番ホットな情報でとても信用性のある内容でした。 *まさしく「精神的な鎖国」陥る可能性が「大」でした。子供のために「日本語環境を!と思っていても 「日本人ママさん=親のお茶飲み場=親の精神的安定=子供に大海を示せない環境」と舵取りを間違えがちですね。。。 *わたしも子供と一緒に大海へ出て行くようにします!!!! *本当に本当にありがとうございました。次回も楽しみにしています。

 

まず、とても有益なセミナーを開催してくださって本当にありがとうございました。言語学的な観点だけではなく、心の側面にも焦点があてられていたことがとても心に響きました。夫婦それぞれの思いを数値化するのは本当にいいですね。昨日早速やってみました。夫と数値がどれも私とほぼ同じだったことに気づけて嬉しかったです。また、私もつい「精神的鎖国」をし、それなのに子どもの学校の友達関係はいちいち詮索したり、「日本語おばけ」にすっかり取り憑かれ、私のエゴで日本語を子ども強要していたことに気づきました。山本先生のお話の中で、海外で子育てされてるだけで偉いというくだりに、なんだか涙が出てきました。いつも私の努力が足りないから、子ども達が日本語を話してくれない、と心の中で思っていたんだと思います。これからは子どもたちの多重知能を意識して「できること」に沢山目をむけてあげたいと思います。そして、私自身も学び続けていきたいと新たに思えました。先生方、オーガナイザーのホール様皆さまの沢山の経験と知識で、孤独になりがちな海外での子育てをしている私たちを照らして下さるととてもありがたいです。また、このご縁で先生方や参加者の皆さんと繋がりを持て、情報交換等できたら嬉しいです。これからもご活躍と教科書おひさま、次回のセミナーととても楽しみにしております。ありがとうございました。

 

 

まだまだ、たくさんのご感想をいただいています。

 

また機会がありましたら、紹介したいと思っていますが、参加者の皆様、先生方、本当にどうもありがとうございました。至らないところがたくさんあったと思いますが、今回うまくオーガナイズができなかったところなどを改善していきたいとおもっておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!

 

第2回のオンラインセミナーも企画中ですので、どうぞ皆さまご参加くださいませ。そして、今回参加できなかった方は、次回ぜひご参加くださいませ。お待ちいたしております。



 



 

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