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第8回、第9回歴史授業、古事記紙芝居1、2

歴史教室

こんにちは。

またまた、ご報告が遅くなりましたー。今日は、歴史教室の2時間分「古事記」のお話をしたいと思います。

今までの授業は、考古学の知見と中国の歴史書(魏志倭人伝)などをもとに日本建国を学びました。今回2時間の授業では、「古事記」「日本書紀」に書かれている日本の神話から日本建国を学びました。斎藤先生が「紙芝居」を使い古事記のお話をしてくださいました。使わせていただいたB4紙芝居は、グランドストラテジーさんの紙芝です。こちらの紙芝居は絵がきれいで、見やすくわかりやすいのでとてもいいなあとおもいました。

さて、古事記の紙芝居1回目は、「国生み」、「天の岩戸と八岐大蛇」、「国づくりと国譲り」。

2回目が「天孫降臨」、「神武東征」でした。

 

有名な話、「因幡の白兎」(これは小学2年生の光村書店の教科書にものっていますね。)や、八岐大蛇、天の岩戸くらいまではなんとなく、知っている方もいたようでしたが、出雲大社で有名な「天孫降臨」や、いざなぎ、いざなみなどの名まえを知っていても、このお話しが上記のように続いていたとは知らなかった人もいたのではないでしょうか?かくゆう私も、何年かまえに「古事記」の本を読むまで知りませんでした。そもそも、「古事記」「日本神話」と社会の時間に習っても、「なんだか難しい話なんだろうな」くらいに考えて読もうともしなかったのですから、ひどい生徒だったとおもいます。それでも、「自称」歴史がすきだったのですから、あきれたものです。(自虐。。爆)

ところで、最初に、「国生み」の話や、「いざなぎが生んだ3貴子」の話を読んだ時には、うううっわーーーと思いました。なぜなら、、、神様たちが、目から、鼻から、耳から、おしりから、げろから。。。。生まれてくるのですから!!そして、伊邪那美が死んだ理由も、火の神様を生んで自分がやけどして死んでしまった。。という話も、あまりにも神様のくせに現実的で、声も出ませんでした。(爆)

 

とにかく、この授業で紙芝居で「古事記」をやり生徒さんたちが小さいころ聞き、知っていたお話し、もしくは、小学2年生の国語で読んだ「因幡の白兎」がこのようにつながっていた、、と知るだけでも大収穫だったのではないかとおもいます。

 

ここで、少し先生の御本(授業作りJapan、日本が好きになる授業)から引用させてもらいます。

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神話は「歴史」ではありませんが、古代の人々が祖国の由来を神々の物語として伝承し、それらを自らの由来として信じていたという事実は「歴史」です。神話を近代的な意味で「創作(フィクション)」であると教えるのは正しくありません。数百年あるいは数千年の長い時を経て伝承され続けた物語は、「古代の人々の心にとってまさしく「ほんとう」のことでした。それが文字以前の口承の物語の「いのち」です。また、神話がうまれてくるまでの史実を様々な形で反映しています。

この授業のねらいは、古代人がそう信じていた建国の物語を子孫として共感的に理解すること、また、建国神話を日本国民共有の教養として再びよみがえらせることにあります。それをしないと、この語のわが国の歩みを理解する上で最も重要な物語の筋を見失うことになるのです。

学習指導要領には、「(ア)。。。。。大和朝廷による国土の統一の様子がわかること。その際、神話、伝承を調べ、国の形成に関する考え方などに関心を持つこと。」とあります。ですから、一部のエピソードをファンタジーとして扱うのは正しくありません。「国の形成に関する考え方」とは、国生みから神武建国までの大きな物語の筋を抜きにしては考えられないことです。

 

斎藤武夫「授業作りJAPAN 日本が好きになる!」より。

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最後に。。。

 

授業でのみんなの疑問と、気が付いたことです。

 

1「古事記にでてくる男の神様はおんなの神様に会うとすぐに好きになり、結婚を申し込む」(いざなぎ、スサノオ、おおくにぬし、山彦)

2.たいていお兄さんは悪者で弟が勇者だ。(大国主命、海彦幸彦)

 

ちょっと、単純ですがほんとうにそうですよねえ。1の場合なのですが、神様は結婚を申し込んだ時点では、結構、どうしようもない暴れん坊だったり(スサノオ)、頼りない男だったり(おおくにぬしや、山彦)で、将来の見通しもなく完璧な人柄でもないのだけど、好きになった人のために頑張って成長して立派な男になって言うわけですね。日本神話の神様は完璧ではないし、最初から立派な地位をもっているわけでもないのに、たくましく生きていくところは現代の私たちが学ばなければならないところだと思いました。

2の場合は、、これは、、なんでしょうね。。これは私の考えですが、古事記が作られたころや、過去にさかのぼっても、兄を先置いて弟が天皇になる場合が多かったりして、それの理由付けが必要だったのかな??とおもうのですが、皆さんはどう思いますか?海幸彦、山幸彦の話なんて、どう考えても最初は山幸彦が悪いとしか思えないんですよね。だれだって、いやだといったのに、取り換えっこしたあとに、自分の大事なものをなくされたら、腹立ってしばらくは許さない。。という気持ちになるのではないかと思うのです。(私が意地悪なんでしょうかね。。やっぱりわたしも長女です。。)

 

Learn Japanでも、古事記の紙芝居ユーチューブ(日本語版)をアップしようと思いますが、その前に、

SUPERMOM JAPANさんの絵紙芝居カードで、作らせていただいたユーチューブが英語版でありますので、もしよろしかったらみてくださいーー。

 

 

Learn Japanの歴史教室は、まだまだ生徒さまを募集しています。

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それではまた!!

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