こんにちは〜
今日はイギリスのナショナルカリキュラムの歴史教育についての
目的や狙い、達成目標と、日本の中学校学習指導要領解説と比べて、
なぜ、斎藤武夫先生の歴史授業が面白いのか?
私がたくさんの方に先生の授業を一回でも受けて欲しいのか?
を書きたいと思います。
私はちょっとしたきっかけで、(またこの話も今度しようと思いますが)
イギリスのナショナルカリキュラムのウェブサイトを読んで、
冒頭のシンプルな文に、
歴史を学ぶことの大事さが簡潔に書かれていることに
びっくりしました。
どうしてかというと、
「これは斎藤先生がいつもおっしゃていたことと一緒ではないか!!」
と思ったからです。
それなので、
GOV.UK Departmentfor Education
から、イギリスのナショナルカリキュラムの歴史教育についての
目的や狙い、達成目標のコピペとその翻訳を読んでもらい、
そのあとで日本の中学校学習指導要領解説に
書いてあることを少しコピペして載せますので
まずはそれを読んでみてくださいね。
翻訳なのですが、
GOOGLE TRANSLATEでパッと訳したものを載せましたので、
「なにこれ??」と思った方は元記事を載せておきますので自分でお調べください。
私は、英語でもさらっと読みましたが結構良い訳じゃん!と思ったのでそのまま載せることにしました。
(注)最初に英語、(GOV.UK Departmentfor Education)から。)
そのあとにGoogle translateの翻訳です。
それではどうぞ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学習の目的
Purpose of study
A high-quality history education will help pupils gain a coherent knowledge and understanding of Britain’s past and that of the wider world. It should inspire pupils’ curiosity to know more about the past. Teaching should equip pupils to ask perceptive questions, think critically, weigh evidence, sift arguments, and develop perspective and judgement. History helps pupils to understand the complexity of people’s lives, the process of change, the diversity of societies and relationships between different groups, as well as their own identity and the challenges of their time.
学習の目的
質の高い歴史教育は、生徒がイギリスの過去とより広い世界の過去についての首尾一貫した知識と理解を得るのに役立ちます。 過去についてもっと知ることは、生徒の好奇心を刺激するはずです。 教育は、生徒に知覚的な質問をし、批判的に考え、証拠を比較検討し、議論をふるいにかけ、見方と判断力を養うように生徒に備えさせる必要があります。 歴史は、生徒が人々の生活の複雑さ、変化のプロセス、社会の多様性、さまざまなグループ間の関係、そして自分のアイデンティティと彼らの時間の課題を理解するのに役立ちます。
狙い
Aims
The national curriculum for history aims to ensure that all pupils:
- know and understand the history of these islands as a coherent, chronological narrative, from the earliest times to the present day: how people’s lives have shaped this nation and how Britain has influenced and been influenced by the wider world
- know and understand significant aspects of the history of the wider world: the nature of ancient civilisations; the expansion and dissolution of empires; characteristic features of past non-European societies; achievements and follies of mankind
- gain and deploy a historically grounded understanding of abstract terms such as ‘empire’, ‘civilisation’, ‘parliament’ and ‘peasantry’
- understand historical concepts such as continuity and change, cause and consequence, similarity, difference and significance, and use them to make connections, draw contrasts, analyse trends, frame historically valid questions and create their own structured accounts, including written narratives and analyses
- understand the methods of historical enquiry, including how evidence is used rigorously to make historical claims, and discern how and why contrasting arguments and interpretations of the past have been constructed
- gain historical perspective by placing their growing knowledge into different contexts: understanding the connections between local, regional, national and international history; between cultural, economic, military, political, religious and social history; and between short- and long-term timescales
ねらい
歴史の国家カリキュラムは、すべての生徒が次のことを確実にすることを目的としています。
これらの島々の歴史を、古くから現在に至るまで、一貫した時系列の物語として知り、理解します。(人々の生活がどのようにしてこの国を形作り、英国がより広い世界に影響を与え、影響を受けてきたか)
より広い世界の歴史の重要な側面を知り、理解する:古代文明の性質。 帝国の拡大と解消; 過去の非ヨーロッパ社会の特徴; 人類の業績と愚行
「帝国」、「文明」、「議会」、「農民」などの抽象的な用語の歴史的に根拠のある理解を得て展開する
継続性と変化、原因と結果、類似性、違いと重要性などの歴史的概念を理解し、それらを使用してつながりを作り、対比を描き、傾向を分析し、歴史的に有効な質問を組み立て、文書化された物語や分析を含む独自の構造化されたアカウントを作成する
証拠が歴史的主張をするためにどのように厳密に使用されているかを含め、歴史的探究の方法を理解し、過去の対照的な議論と解釈がどのようにそしてなぜ構築されたかを理解する
成長する知識をさまざまな状況、:文化的、経済的、軍事的、政治的、宗教的および社会的歴史の間;短期と長期のタイムスケールの間、に当てはめることにより、歴史的視点を獲得します。
達成目標
Attainment targets
By the end of each key stage, pupils are expected to know, apply and understand the matters, skills and processes specified in the relevant programme of study.
Schools are not required by law to teach the example content in [square brackets] or the content indicated as being ‘non-statutory’.
達成目標
各主要な段階の終わりまでに、生徒は関連する学習プログラムで指定された問題、スキル、プロセスを知り、応用し、理解することが求められます。
学校は、[角かっこ]内のサンプルコンテンツや「法定ではない」と示されているコンテンツを教えることを法律で義務付けられていません。
Published 11 September 2013
歴史を学ぶことの理由
上記のナショナルカリキュラムを読むと
歴史を学ぶことの目的、狙い、達成目標が、ドンピシャリ!と書かれてあると思います。
興味のある方は、上のリンクをポチッと押してみてください。学年別にどんなことを教えるかも載っています。
それを読むと、時系列に学ぶことの大切さや、イベントや国内およびに国際的に活躍した過去の人物の重要な個人生活を
様々な時期の生活の側面を比較するために勉強する必要がある、、などが書いてあるので面白いです。
私は世界各国の教育システムは、日本とイギリスしか知りませんが、
普段、イギリスの(うちの場合はウェールズ)公立学校の教育システムがのんびりしていて、
イライラすることもあったので、
すごいぞ!!と思うと同時に、ああ、こんな風にイギリス人は教育されてるんだ。。と
うらやましくなりました。
私が黄色い線で引いたところの
1.歴史はそして自分のアイデンティティと彼らの時間の課題を理解するのに役立ちます。
2.古くから現在に至るまで、一貫した時系列の物語として知り、理解します。
3.継続性と変化ーーーを理解し、歴史探求の方法を理解し、過去の対照的な議論解釈がどのように
そして
なぜ構築されたかを理解する。
上記の部分なのですが、
私が歴史を学ぶ上で、一番大切だと思う観点が
まさかのイギリスのナショナルカリキュラムに書かれていてびっくりしました!!
(今まで舐めすぎていた。。 😎 )
自分のアイデンティティ、時系列の物語として知り、理解する、
過去の対照的な議論解釈がどのようにそして
なぜ構築されたかを理解する。
自分自身のアイデンティティの確立はもちろんのこと、時系列、、歴史はつながっている物語として理解し、
プロパガンダに惑わされないように、(だと思うのですが)
「過去の対照的な議論解釈がどのようにそして、なぜ構築されたかを理解すること」
ということまで書いてあることがイギリス的で、
何を大事にするのか、、ということが明確に伝わってきました。
さてさて、、それと比べて、、
日本の社会科学習要項
を見てみると、
第2章 社会科の目標及び内容
第1節 教科の目標 広い視野に立って,社会に対する関心を高め,諸資料に基づいて多面的・多角的 に考察し,我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を深め,公民としての基礎的教 養を培い,国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民 的資質の基礎を養う
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
興味のある方は全部読んでみるといいのですが、
ちょっと読んでみたら、すごく曖昧な表現が多くて、
もっともなことを言っているのだけれど、結局、じゃあどうすればいいの??という内容だと私は思いました。
日本の先生には、
「あたりまえでしょ。これくらい読むよ。どこがおかしいの?」
と言われてしまうかもしれませんが、、
やたら、「国際的に」という言葉が出てくるのだけれども、
「国際的に」という言葉自体が曖昧で、どういうことが国際的と言っているのかわかりません。
163ページも色々なことが書いてあるのですが、途中で読むのを挫折してしまいました。 🙄
これを読んで、「これをやって、これはやってはいけなくて、、これは教えて。。国際的に。。あーだこーだ」
とやっているのかと思うと、、、、なぜ、多くの人が
「歴史や地理は嫌いだった」
という理由がわかります。 😎
斎藤武夫先生の歴史教室
私が、イギリスのナショナルカリキュラムを読んで、
このブログにのせた理由は、
冒頭にも書いたように、
私が見直したぜ!
と思ったイギリスの歴史教育カリキュラムの目的や狙い、達成目的が、
大好きな斎藤武夫先生の歴史教室でやっていることと全く同じだったからです。
そして、
私が斎藤武夫先生の歴史教室講座を
たくさんの方にに、特に日本に住んでいる先生方に受けて欲しい理由といえば
多分、、多くの日本人が「イギリスの教育」がすごいと思っている?
そして、
アクティブラーニングを賞賛するというのなら、、
斎藤先生の授業こそが、
「自分のアイデンティティ、時系列の物語として知り、理解する、
過去の対照的な議論解釈がどのようにそして
なぜ構築されたかを理解する。」
ことをベースにした、アクティブラーニングだからです。
そんな斎藤先生の歴史教室(入門編)は、令和2年6月27日(土曜日)に
オンラインセミナーとして開催いたします。
歴史が嫌いだった人、
もしくは学校の先生で、アクティブラーニングを歴史授業でしていきたいなあと思っていらっしゃる方、
学校の先生としての心構えに悩んでいらっしゃる方!
是非是非、斎藤先生の歴史授業にご参加ください。
ご興味のある方は、こちらに詳細が書いてあります。⬇️
それではまた!
長い文章を、最後まで読んでいただきどうもありがとうございました!
コメント