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建国記念の日について

Japan

 

建国記念の日

 

こんにちは〜

 

2月11日は建国記念の日です!

 

 

イザナギとイザナミの子供、天照大神の孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が

天孫降臨で三種の神器を持って、今の宮崎県の高千穂の山に降り立ち、

その曽孫の「神日本磐余彦尊(かむやまいわれひこのみこと)」が日本を一つにまとめ「奈良」の橿原に宮殿を作り、

三種の神器を正殿に安置して即位した日です。

なんと、紀元前660年、ということは、2680年前ですね。

この即位の日を太陽暦に換算すると、2月11日になるので、

明治6年に「紀元節(今の建国記念日)」と定められ、

国民みんなで、「建国を偲び、国を愛する心を養う」祝日とされています。

 

神武天皇は、橿原に都を定めた時に、

「天照大神のみ心に従って、大和の国を素晴らしい国にするために、お互いに心を清めて正しい行いや心を広めて仲良く暮らしましょう。天や地、そしてそこから広がるすべてのものや人を、一つ屋根の下の家族のようにくらすということは、

なんと嬉しいことだろう!」

「八紘(あめのした)を掩いて(おおいて)宇(いえ)と為(せ)む」

と言って即位なされたのですね。

 

日本の建国が2680年前?

 

神武天皇は本当に存在した人ではない、、

天照大神は、いたのか??

イザナギ、イザナミがあまのぬぼこと言われる鉾で、世界をぐるぐるかき回してその鉾の先から落ちたしずくが日本列島になったのは嘘でしょうー

 

と色々と、

 

「事実じゃないないだろう!!」

 

という意見がありますが、

 

神話から作られた記念日があってもいいのではないの?というのが私の意見です。

(その理由は下の方に書きましたので、呼んでくださいねー 😀 )

 

ドイツ人のシュリーマンだってギリシア神話に登場する「トロイア」を発見しましたし、

日本でも「オオクニヌシ」を祀る出雲に作られたと言われる超巨大な神殿も

大木三本を鉄の輪で束ねた、直径が3メートルもある柱が発掘されたことで、

本当に大きな建物(出雲大社?かわかりませんが)が建てられていたことがわかりました。

 

でも、、それよりも何よりも、

大事なのは、、

 

「事実だった」ということの証明よりも、

 

「自分の国ができた時の神話がある」

 

ということではないでしょうか。

 

なぜなら、「国つくりの神話」には、その国の理念や人の考え方、、思想、夢、善悪、生き方が書かれているからです。

 

長い間、この物語が語り綴られていた、、

 

ということは、

 

ニッポン人は、その考え方、昔の人の夢、生き方、理念、思想、倫理観を継承してきたということだけは言えるのです。

 

 

また、、2680年に建国された、、ということは証明できませんが、

少なくとも、聖徳太子の時代にはお隣の国、隋とのやりとりで、隋の皇帝、煬帝に、

「日出処の天子書を日の没する処の天子に致す」

と国書を送ったことは事実です。

 

ということは、遅くても607年くらいには日本は天皇中心にまとまっていたということで、

 

2020−607=1413

 

まあ、ゆったり見積もっても1413年くらいは、国の形を象徴している天皇家が王朝の交代もなしに万世代一系で続いている。

 

ということは知っておきたいです。

 

(ここで私のいう王朝の交代がないというのは、、男系の家系を辿れば天皇家が始まった初代にたどり着くということ。)

 

 

じゃあ世界は?というと?

 

さて、、そういえば、世界の建国記念日って?

 

とグーグル様で探してみたら、こんなのが出てきました。

 

建国記念日が独立記念日になっている国が多いですね。

 

そうなのです。。

建国記念の日って、「何を持って建国記念日とするか」は国によって違うのです。

何処かの国に占領されていた国が「独立記念日」としてや、国のあり方が変わり新しい別の国になるときに

「建国記念日」として使っている国が多いですね。

 

日本は、「日本書紀」から国の建国がどのようにされたかをたどっていった結果、

明治時代に「紀元節」と呼ばれる国の始まりを祝う祝日を作ったのです。

 

そのあと、第2次世界大戦後、アメリカのGHQが日本占領政策の中で、

日本誕生を祝う国の祝日「紀元節」を廃止し、

 

アメリカの占領が終わり、

 

「ちょっとーー国の始まりを祝う紀元節はどこにいったのさーー??」

「自分たちは盛大に7月4日独立記念日として国の始まりを祝うのに、私たちの国の始まりの祭日を返せー」

 

と思ったかわかりませんが、 😀

 

1966年に名前をなんだか、アメリカっぽく変えて 💡

 

2月11日を建国記念の日にした。。ということです。

 

 

ということで、

 

日本の建国記念の日を紀元前660年前がおかしいい!!というのは、

 

もともと、「何を持って建国記念の日にするか?」ということでの解釈の違いなので、

 

堂々と、

「そうなのー日本書紀によって紀元前660年前に神武天皇が日本を統一したのよー

それで、その日を2月11日の紀元節としたの。

明治時代に、そんなこと考える日本人もすごいでしょーー

長い歴史の国で、天皇陛下を遡ると紀元前660年前までいってしまうからね。」

 

ということでいいのではないかなーと思います。

 

さて、

 

神武天皇に行き着くには、またまたながーーい話があって、

古事記では、日本の島誕生までさかのぼっちゃうのですよ。

 

それなので、お子様には最初に古事記を読み聞かせしてあげるのがいいですね。

 

おすすめ子供古事記の本と日本の歴史の本

 

にっぽんのかみさまのおはなし

いずもいあきさんの可愛らしい絵で、小さい子供たちは絶対に喜ぶと思います。

絵と色が優しくがとにかく素敵なので、一家に一冊おすすめです。

 

 

わが子に贈る日本神話

こちらの方は、絵が少ないので小学生向きです。とても綺麗な言葉で書かれています!

作者の「福永真弓」さんがこうおっしゃっています。

「古事記の原文を大切にして優しくかみ砕き理屈や説明は一切入れずに子供達が読んでもわくわくと楽しめるやうに、また大人がそのまま読んでも、子供達への読み聞かせや朗読に適するやうにと願つて書きましたものです。」P.150

 

 

決定版 心を育てる 松谷みよ子の「日本の神話」

これは私も大好き!絵や写真が豊富で、松谷みよ子さんの絵が私は大好きなのでパラパラ好きなところを拾って読んでいます。

色々な言葉の解説もあって、大人でもふーんとなります。

ヤマタノオロチのお話が、本当は「洪水のことだったのでは?」というところもなるほどなるほどーーと思いながら読みました。

 

名画にみる国史の歩み

 

これも!絵が素敵なんです。これは、古事記の本ではなくて、国の成り立ちをその時代の人や、

何が起きたかで、1ページずつ解説してくれているのでこれもわかりやすいので超おすすめです。解説も長くないです。絵の方がおきいかな?

歴史が嫌いな人などこれなら読みやすいし、大きい本なのでわかりやすいし、絵が綺麗なので、日本の歴史の流れを知るにはもってこいの本だと思います!

 

あと、こちらは持っていませんが、良さそうな古事記の絵本です。

日本の神話(全6巻セット)

 

 

国生みのはなし

 

 

もしくは、SupermomJapanさんの紙芝居も可愛いです。(B4紙芝居)

 

これも超、超、超!おすすめ

下の動画は、SupermonJapanさんの了解を得て作ったものです。

 

 

 

 

 

まとめ

 

ということで、今日も長いうんちくブログを最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。

どこの国も、人類が生まれてからの長い年月の中で色々なこと、、、早く言えば戦い、領土の奪い合い、食物の取り合い、飢饉、災害、病気、人の気持ち、他国との関わり合い、そこから生まれる色々な問題、などを乗り越えて今のような形になった歴史があると思います。

今の私たちの目線ではわからないこと、理解できないこともあります。

私がハマってずっと見続けているバイキングのテレビドラマがあるのですが、(ドラマで語るなと言わないでください。 😀 )

「あああ、よく頑張ってここまできたな、、ありがとう。。昔のみんな。」って

自分の国の歴史じゃなくても思うんです。

 

そして、他の国の歴史を知るたびに、

日本の万世一系の天皇陛下を中心として長く続いてきた歴史のすごさを私は感じます。

 

建国記念の日くらいウキウキしながら日の丸を揚げたいですね!

 

番外編。。イギリスは?

 

そうなんです。

ないんですよ。

建国記念日って。

 

そっか、、どこからか独立したわけでもないし、、ってわけなのかな?

 

私個人的には、ウェセックスの王様エグバード王(アルフレッド大王のおじいさん)が七王国を統一した時が、なんとなく

国の形に少しなった時なのかなーと思うのだけど。。

イギリスは女系の血でうすーーく繋がってきているのですが、

やっぱり、1066年のヘイスティングの戦いでノルマン王朝が始まった時だとして

建国記念日にしてもいいのにと思います。

(アルフレッド大王から始まる女系の血もうすーーくうすーーくですが、ノルマン朝にも入ってきているので。。 😀 )

 

ただ、、

 

建国記念日の代わりに、

England →聖ジョージデイ(4月23日)
Scotland → 聖アンドリューデイ(11月30日)
Wales →聖ディヴィッドデイ(3月1日)
Northern Ireland → 聖パトリックデイ (3月17日)

 

という守護聖人の行事がありますね。聖アンドリューデイ以外祝日じゃないんですけどね。 🙄

 

それで、守護聖人なのですが、

 

なんと!
アイルランドの守護聖人セントパトリックって、
ウェールズ人なんです。(しかも前に私が住んでいた村のすぐ近くが出身だった。。)
どうやら、16歳の時に海賊に連れ去られて、アイルランドに行って売られて奴隷として働いた後に
神のお告げを受けて脱走してウェールズに戻り、その後ヨーロッパに渡ってキリスト教の勉強したらしい。それから、アイルランドに戻って布教して、アイルランドの聖人になったと。。
すごいストーリーですね。

さて、イングランドの守護聖人の聖ジョージも、イングリッシュじゃない。。 😀

(聖アンドリューもスコットランド人じゃないです。。 😀 )

 

信仰心の厚いキリスト教徒のジョージがローマ軍に入り、ローマ帝国の皇帝のために戦うのだけど、当時のローマ帝国の皇帝が

キリスト教徒を弾圧したので、その抗議をして殉死した。。とかそういう話なんですけど、1350年にエドワード3世によってイングランドの守護聖人になりました。

 

 

その後には、セントジョージの伝説が作られているのですが、、

面白いのが、そのお話がドラゴンに食べられられそうになっている女性を助ける、、という。。

 

そうですよ。

八岐大蛇のような伝説なんです!

 

まあ、神話って色々な国の神話が似ているところがあったりするんですけどね、

 

自分の住んでいる国(まあ、私はイングランドというよりウェールズですけど)のそういった建国のお話が

自分の生まれ育った国の神話と似ているのを発見することを知るのはいつでも楽しいです。

 

 

それでは!!

今日も最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。

 

 

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